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11月1日の誕生花 【矢車菊/やぐるまぎく】 花言葉:原動力 秋の野は千種の花が咲き乱れる事から、花野とも呼ばれます。わびしき風情の中になお名残を留めるのは、この矢車菊かも。ドイツの国花だそうです。古代エジプトでは、青い花は魔除けとされていて、ミイラになる王様の上に飾られていたとか。本来は春咲きなのに、改良されて秋から冬にかけても咲いてくれるんです。 |
11月2日の誕生花 【楢松虫草/まつむしそう】 花言葉:欠かせない 淡紫色の、秋にしては艶やかな小草です。学術的には明治初年ごろに渡来したことになっていますが、この原種とも言えるタカネマツムシソウは夏に咲く高山植物で、日本古来の花。背が低いのですが、非常に華麗な種です。少し背の高いこちらの方は、散って行く風情がいかにも儚く、秋の虫達の良き友人でもあります。 |
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11月3日の誕生花 【大輪菊/たいりんぎく】 花言葉:高貴の印 文化の日、明治天皇様の御誕辰を祝うこの日には、あちこちの神社の境内では大振りの菊花が列をなして並べられている事があります。花弁のひとつひとつが大きい花を「厚物」、細くストローみたいなのを「管物」と言って、人々が丹誠を込めて咲かせた愛情の結晶です。菊花展、花盛りの今日は、1年中で最も快晴率の高い日でもあります。さすが明治天皇の御稜威ですね。 |
11月4日の誕生花 【七竃/ななかまど】 花言葉:実直 硬い木なので、木炭にするのにも7回釜戸に焼べなければできない、ということから、こんな名前にされてしまいました。芽吹きの頃から白い花を咲かせ、真紅に紅葉した後にも赤い実が美しく残る、山野を彩る女王様に、もっと素敵な名前をつけてあげたいものですが。 |
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11月5日の誕生花 【柿/かき】 花言葉:肥沃 実はだれでも知っているけれど、花を知っている人は少ないでしょう。5月頃に目立たずに咲き、はらはらと音を立てて散り落ちるんです。ご存知、渋柿と甘柿とあるのですが、商品価値があまりない渋柿の渋抜きの手間を厭わなければ、甘柿に勝る甘さが手に入ります。柿渋の着色料としても重宝されています。 |
11月6日の誕生花 【沢蓋木/さわふたぎ】 花言葉:本当に清らかな 深まる秋の谷間に、素晴らしく鮮やかな藍色の実をつけた姿がひと際目立つのです。初夏の頃、鈴なりに咲く白い花も美しい。山の木の中に入ってしまって、普段は目立ちませんが、この木灰が草木染めには欠かせない貴重な媒染剤になるのです。美しさランクNo.1の木ですよ。 |
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11月7日の誕生花 【鳳来菊/ほうらいぎく】 花言葉:あるべきはずのない 菊の香りを綿で包み、その綿を衣の内に入れて用いる事を「着せ綿」というのですが、なんと艶やかなことでしょう。昔の人は工夫上手。品格がありますね。菊慈童(きくじどう)をご存知ですか?菊の露が滴り、不老不死の妙薬となるという故事で、700歳の寿命を君に捧げて、菊野をかきわけて、仙家に帰って行ったと言われております。ファンタジーですね。 |
11月8日の誕生花 【青薔薇/あおばら】 花言葉:斬新 万葉集に棘原(うばら)宇万良(うまら)など、薔薇を愛でる詩がいくつかあるのです。日立風土記には、茨棘(うばら)を使って賊を退ける話しもあり、茨城という名の元になりました。古今和歌集にも、源氏物語にも「さうび」として薔薇が登場して来ます。さて、現代は開発改良の末、とうとう青いバラが生まれてしまいました。 |
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11月9日の誕生花 【八つ手/やつで】 花言葉:分別のある 天狗の羽団扇とも言います。日陰でもよく育つので、地味ながら結構存在感はあります。しかし、11月に花が咲いて冬に実が実ることを知る人は少ないでしょう。宝石のように、白から黒へ実る不思議な実は、近づいて見るとそれは見事です。魔除けの木としても知られています。 |
11月10日の誕生花 【紫式部/むらさきしきぶ】 花言葉:小粋 小紫とも似ています。秋の稔りは、これが第一頭かもしれません。紫に実る果実の中で、よく目立つんです。近頃は好まれて、庭木や鉢植えも豊富に。清楚な美しい藤紫は、万人に愛されています。春から夏に咲く花を、今度は気をつけて観察してみて下さい。 |
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11月11日の誕生花 【榊/さかき】 花言葉:揺るがない 枝と葉は、神前に玉串として供えられ、神事に使われる果報者。至って地味ですが、年中変わらないという特殊能力があるのです。実は赤い若葉が出るし、白い清楚な花も咲き、緑の実がなって、秋には黒くなるんですが、人知れぬ変化だけに、温厚そのもの。まさに木の神様ですか? |
11月12日の誕生花 【姫林檎/ひめりんご】 花言葉:可愛いだけじゃありません 桜より可愛いつぶらな瞳のお花が咲くのは4月半ば。あまりの可愛さにうっとりしてしまうでしょう。夏には形が出来る若い実は、小さくて青い柘榴みたい。秋の深まりと共に熟していき、冬になってもその姿を留めているのです。いっぱい鈴なりになった姿は、嬉しさが込み上げてくるようです。 |
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11月13日の誕生花 【羽団扇楓/はうちわかえで】 花言葉:神の御手 日本の楓という学名通り、山野を彩る楓の主役。切れ込みが浅く、楓の中でも最も大きい葉なので、見応えのある紅葉となります。昼夜の温度差が大きい程美しい色に。繊細なイロハモミジと好対照と言えるでしょう。 |
11月14日の誕生花 【林檎/りんご】 花言葉:優しさ 富士、紅玉、王林、津軽などなど、冬の始めに店頭に並ぶと、良い香りがしてきます。思いがけず贈られた林檎箱を開ける時の、なんとも和む香り。送り主の真心が伝わって来ます。やっぱり赤い林檎が一番。清楚な花は、春、八重桜の時期に咲いています。重たい実をたくさん抱えている枝も頼もしい。 |
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11月15日の誕生花 【枸杞の実/くこのみ】 花言葉:万能 杏仁豆腐の中に入っている、赤みがかった実がこれ。料理に使われる事が多いんですが、知る人は少ない事でしょう。しかし、根は漢方薬となり、若葉は食用となり、実は生食もできるし、クコ酒にしても美味。昔は「沼美久須利(ぬみくすり)」と呼ばれる有名な薬用植物で、沢山栽培されていたんです。 |
11月16日の誕生花 【真弓/まゆみ】 花言葉:深い情(おもひ) 初夏に緑白色の小花をつけ、秋にはとても可愛い実をたくさんつける、山錦木とも呼ばれています。紅葉も見事。真弓という字を宛てるのは、昔この木から弓を作ったから。俳句に「花かと見えて 真弓の実」と読まれているくらい目に留りやすい山中の姫君です。 |
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11月17日の誕生花 【蔓梅擬/つるうめもどき】 花言葉:明朗 オレンジ色、古代朱の実。朱ってこんな色だよなあと、いかにもほのぼのとした小春日和の1日を楽しんでみましょう。梅擬と名付けられたものの、それは人間の勝手。梅じゃないし、もどきでもなく、立派な秋を彩る植物なんですよ。 |
11月18日の誕生花 【蔦/つた】 花言葉:多彩な 源氏物語「寄木」の巻に「大層趣のある深山に宿っています蔦の葉が、まだ色あせずに残っております云々」とあり、また、宗達作「伊年印屏風」に蔦の細道という非常に床しい名作が残されています。吸着して塀や垣、他の植物などにへばりついて、どこまでも繁殖していく強い強い植物なのです。 |
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11月19日の誕生花 【黄櫨/はぜ】 花言葉:温かき存在 漆のような紅葉のとても華麗な木なんです。これほど赤く変わる植物も珍しい。昔ロウソクをこれから作りました。今でも高級インテリアとして人気がある和蝋燭の中でも、燃焼が安定していて油煙が少なく、特に炎が美しいと言われています。世界最高級のワックスの原料が黄櫨。ジャパンワックスは、高い評価を得ています。 |
11月20日の誕生花 【唐松/からまつ】 花言葉:先取り 山の彩りは、赤ばかりではありません。秋盛る山中にひと際黄色く美しさを郡出させているのがこの木。落葉樹なので、黄葉を散らした後は、冬に耐え、清楚な新緑として甦る様は見事というしかありません。日当たりが好きで、成長も早く、森を作ってくれる代表者でもあります。 |
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11月21日の誕生花 【公孫樹/いちょう】 花言葉:一隅を照らす どんな都会にも街路樹として秋の深まりをしみじみ感じさせてくれない上に、銀杏まで恵んでくれる役立者。ご存知ですか?火事の類焼を止めてくれる樹木なんです。火に強いから街路樹にされるんですよ。祖父が種を蒔いても、実がなるのは孫の代になるから、こんな当て字になりました。 |
11月22日の誕生花 【山梔子の実/くちなしのみ】 花言葉:困難に耐える 果実が熟しても開裂しないので、口がない、クチナシと呼ばれ、熟すと橙色となって春に合ってもまだ枝先にくっついています。染料、薬用として古くから用いられており、くりきんとんやたくあんの自然な着色はこれ。初夏に咲く花のあの芳香と透き通るような黄色の染料と、どこまでも清潔感であふれているのです。 |
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11月23日の誕生花 【茜草/あかね】 花言葉:穏やかな日々 根が赤く染料に使われていました。「茜さす」の太陽の出る東の空の枕詞になっている元がこの花。丸い果実は、熟すと黒光り。林の終る所や薮に普通に生えているんですが、気づく人は希。根を乾燥させ、手間をかけての茜染めの美しさを一度ご覧下さい。 |
11月24日の誕生花 【茶/ちゃ】 花言葉:追憶 お茶の花が初冬に咲くのをご存知でしょうか。実は山茶花や椿の仲間なんです。蕾も美しいですが、開花して精一杯反っくり返った花弁は、寒さの中でなかなか頼もしい感じです。花心の豪華さを見ると、なるほど椿に似ていますね。実は夏にできるんですが…。 |
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11月25日の誕生花 【小菊/こぎく】 花言葉:愛され上手 あれほど咲き競った菊達も、そろそろ盛りを終える頃。冬に入り、寒くなっても残って輝くのが、様々な小菊達です。晩菊、残菊などとも呼ばれて、枯菊になるまで儚げな花姿を見せてくれます。 |
11月26日の誕生花 【柊/ひいらぎ】 花言葉:守ってあげる 刺々の葉が痛々しい。クリスマスの飾りを思い出す人も多い事でしょう。でも、美しいのは花。深まる秋色の中、繊細で真っ白な花房をたくさんつけるんです。目立たないけれど、香りも美味。「柊の 葉の間より 花こぼれ」高浜虚子。 |
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11月27日の誕生花 【枇杷の花/びわのはな】 花言葉:目立たぬ真心 風が変わる初夏。美味しそうな枇杷が店頭に。ちょっと高くて手が届かないけれど、いかにも美味しそうで可愛らしい。誰もが憧れの果実ですが、その花を知る人は少ないかも。白い花で蕾は寒さよけの毛で覆われているんです。とても良い香り。「いつ咲いて いつ散るやらん 枇杷の花」江佐尚白 |
11月28日の誕生花 【小紫/こむらさき】 花言葉:明晰 この藤紫の美しい花は、本当に綺麗。しかも鈴なりで秋の日に輝く姿は艶やかそのもの。秋のチョウチョも集まって来ます。初冬まで長い間楽しませてくれるばかりでなく、葉が落ちたって実は残っているんですねえ。すごいすごい。 |
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11月29日の誕生花 【深山冬苺/みやまふゆいちご】 花言葉:希少価値 寒苺といって、初冬の野山に実るんですから驚き!またその可憐な事。つぶらな瞳が涙ぐんでこっちを見つめているようです。寒いのによく実ったね。本当にその健気さには感心させられてしまいます。 |
11月30日の誕生花 【冬覇王樹(しゃこさぼてん)/とうはおうじゅ】 花言葉:艶やか 華麗ですね。秋深まった頃にこの色彩は驚きです。それもそのはず、そもそも南米ブラジルの産。クリスマスカクタスと呼ばれて、人気者になりました。日本人のお眼鏡に叶った昨今です。この季節、お花らしいお花がない時期ですからね。 |