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10月1日の誕生花 【野紺菊/のこんぎく】 花言葉:路傍を飾る 野菊のひとつです。園芸種は、色の濃いものが好まれているようですが、そもそも淡色が多く、紫色に変化するものもあります。秋に咲く野生菊のことを総称して言う事もあるんです。道ばたにさりげない秋を演出してくれます。 |
10月2日の誕生花 【楢の実(どんぐり)/ならのみ】 花言葉:母なる木 かつては炭焼きの原料として造林された、楢山と呼ばれる群生林が多くありました。小楢と水楢とがあり、小楢の方が小さいドングリを生らせます。柞(ははそ)と呼ばれ、母なる木というような意味合いで使われている事が、謡曲などに見られます。秋を彩る木々のひとつです。 |
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10月3日の誕生花 【山葡萄/やまぶどう】 花言葉:実利 寒い地方の野山に自生する山葡萄は、木にからまって随分高いところまで這い上がるもので、真紅の紅葉の美しさは目の覚めるほどです。実はバラつきがあるけれど、干しぶどうやジャムにすれば絶品。くまに食べさせてしまうのが惜しいくらいです。 |
10月4日の誕生花 【花梨/かりん】 花言葉:瞑想 耐寒性抜群。5月に淡紅色、5弁に咲く花は、まるで紅サンゴのような美しさです。秋遅く黄色に熟す実は、すばらしい香り。生食には適さないけれど、砂糖漬けにしたり、咳止めの薬にしたり、カゴに盛って色と形を楽しむのが最高。部屋いっぱいに香りが漂います。 |
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10月5日の誕生花 【紫苑/しおん】 花言葉:遠方の人を想う 日本庭園を飾る代表。秋こそもののあわれは極まるのですが、平安の都人をはじめ、紫苑大好き人間が極めて多い日本なのです。名の響きも快く、紫の苑に憧れる心をいよいよ引き立ててくれます。 |
10月6日の誕生花 【立山菊/たてやまぎく】 花言葉:たおやか ひょろりと立ち上がった姿が良いので、つけられた名前でしょうか。富士山の周辺に多く分布しているからでしょうか。いづれにせよ、凛として清々しいお花です。艶やかな中にも、一種毅然とした品位があるので、一度見たら忘れられないくらい印象づけられるのです。 |
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10月7日の誕生花 【竜胆/りんどう】 花言葉:抜群 季節が透明な青空に移ろい、少し風が冷たくなった頃、秋を惜しむように咲くのです。「異花(ことはな)どもの みなしもがれたるに いと華やかなる 色合いにて…」と、清少納言が言っているように、秋枯れの野に紫がひと際目にしみるのです。晴れれば開花し、日が陰ると花を閉じてしまう恥じらいを持っています。 |
10月8日の誕生花 【溝蕎/みぞそば】 花言葉:凛々 ちょっと近づいてみて下さい。それはそれは可愛い可愛い金平糖みたいな花です。水気の多い川岸や、休耕田などに群生していると、清々しさでいっぱい。家に連れて帰りたいくらい。秋晴れの青空にとても良く映えています。 |
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10月9日の誕生花 【鶏頭/けいとう】 花言葉:華燭 ニワトリの鶏冠を思い浮かべるので、この名に。重厚なベルベットを想わせます。万葉集に「我が宿に 韓藍(からあい)まき生ほし かれぬれど 懲りずてまたも まかんとぞ思う」と謡ったのは、山部赤人。カラアイと呼ばれた外来種であったようです。貴重で大事にされていたんですね。 |
10月10日の誕生花 【葡萄/ぶどう】 花言葉:豊穣 世界的な視野に立てば、果実の王様か女王様と言ってもいいでしょう。ワインやジュースに。人類は葡萄のお陰で今日の繁栄?があるといっても過言ではありません。アダムとイブが恥ずかしがって身を隠したのも葡萄の葉だったですよね。 |
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10月11日の誕生花 【女郎花/おみなえし】 花言葉:親切 秋の七草。万葉、古今、徒然草など、詩や随筆集にちょくちょく登場。日当たりの良い野山が好きで、黄花の明るさが、秋を優しく彩ってくれるのです。咲く前の蕾の群れも非常に綺麗。主役とは言いがたいけれど、間違いなく秋の山野草随一の名傍役と言えるでしょう。オミナメシとも呼ばれています。 |
10月12日の誕生花 【吾亦紅/われもこう】 花言葉:渋い魅力 深まり行く秋の風情を漂わせ、愛されて来ました。私だって赤い花なんですが…という控えめな名前と花姿。哀愁をもよおす方もおられるでしょう。香りの良さで吾木香という当て字ももらいました。散る事なく秋風に揺られる様は、気品溢れる趣。秋の名傍役と言えましょう。 |
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10月13日の誕生花 【山漆/やまうるし】 花言葉:果報者 いち早く秋色がきざす山間に行けば、必ずひと際赤々と輝いているのが山漆。朱と紅とをかけあわせたくらい、鮮烈に紅葉します。触れるとかぶれる方もおりますが、伝統工芸品に使われて来た漆は親戚。冬まで残る実は,鳥達の大事な越冬食料。山の仲間を守り育てる頼もしい木なのです。 |
10月14日の誕生花 【葉鶏頭/はげいとう】 花言葉:不老不死 黄色や赤や紫、臙脂色など、とりどりの色彩を、まるでお花の様に咲かせる葉なのです。実はたくさんの葉の集まりなのに。秋の日に照らされると眩しいくらい。命の象徴のような活力に満ちた花?なので、少し寂しくなりかけた秋もまた元気にしてしまいます。 |
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10月15日の誕生花 【野葡萄/のぶどう】 花言葉:玉のよう 野趣溢れた繁殖力で、至る所の野山に自生し、秋になると白や紫、碧玉色など、それはそれは宝石と見紛うばかりの美しい実をつけ、目を楽しませてくれます。残念ながら食べられない実であることが、ひと際美しさを感じさせてしまうのです。 |
10月16日の誕生花 【椎の実(どんぐり)/しいのみ】 花言葉:楽天的 椎茸の原木と言われると、なんとなく分かるけれど、常緑樹で花がそれほど目立つわけでもないので、椎の木を知る人は少ないけれど、どんぐりの生る木と言えば誰でも近所にあるその場所を思い出します。暑い夏の年は、ひと際たくさんのどんぐりが落ちて、ちょっともったいないくらいですね。 |
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10月17日の誕生花 【杜鵑草/ほととぎす】 花言葉:秘められた意志 裏庭の木陰にミズヒキやシュウカイドウなどと一緒にひっそりと咲いています。そのわびた感じが良いので、茶花として好まれているのです。ちょっと地味だけれど、本当は粋な花姿。鳥のホトトギスの胸の紋様に似ているところから名前ももらいました。これも日本原産種の花の代表です。 |
10月18日の誕生花 【小真弓/こまゆみ】 花言葉:勤勉 真弓の材は、緻密で狂いがなく白く、良くしなるところから、太古の昔から弓を作る材料として大切にされて来ました。秋にはきらびやかに紅葉したあと、雪をかぶる頃まで赤い実が残り、そこだけ秋涼を温かくしてくれるのです。帽子をかぶったような姿が愛らしい。小真弓の実です。 |
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10月19日の誕生花 【イロハ紅葉/いろはもみじ】 花言葉:精華 単に紅葉と言えば、このイロハ紅葉のことを差します。紅葉の名所、京都の高雄山の名を取って、高雄楓とも言います。4月に花が咲き、初夏にはトンボの様な実ができますが、全然目立たず、緑が錦に変わる頃にやっと人間に見つめられるようになるので、いよいよ赤くなって恥ずかしがっているのでしょう。 |
10月20日の誕生花 【白樺/しらかば】 花言葉:荘重 深山の日当たりの良い所に群生し、四季を通して変化する色彩の中で、いつも白い幹がひと際印象的な木です。人々の憧れの樹木の代表といえましょう。皇后陛下のお印であることは有名です。誠に皇后様のように誰からも愛される木なのです。 |
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10月21日の誕生花 【山紅葉/やまもみじ】 花言葉:光を放つ 日本海側の山地に多く見られます。雪で鍛えられた枝振りは、様々な色に染まり、特に紅葉し始めの頃は微妙な変化がとても綺麗。イロハ紅葉より葉が大きく、春から紅葉するものを、紅枝垂と呼びます。そのうち園芸種で最も愛されているのが手向山。新芽から紅葉しているので、庭木としてとても愛されるのです。 |
10月22日の誕生花 【柘榴/ざくろ】 花言葉:稔り 初夏に咲く花は赤く、よく目立ちますが、何といっても稔りの秋に特徴的な実をつける事はよく知られていますね。熟すほどに不規則に裂け、透明な外皮に包まれた甘酸っぱい淡紅色の実がのぞくのです。豊かさの印とか。 |
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10月23日の誕生花 【大紅葉/おおもみじ】 花言葉:充実 河や沢筋など、水辺に多く生えるのです。日本の渓谷美は世界一で、せせらぎの秋を彩る主役は、この大紅葉。名前からしておおらかですね。イロハ紅葉の変種ですが、葉が大きく先端も突き出したものが多く、縁取りに細かく揃ったノコギリ葉があるのが特徴です。 |
10月24日の誕生花 【秋丁字/あきちょうじ】 花言葉:利得 丁字型の花が秋に咲くという意味でしょうか。漢方で生薬として用いられているのは、蕾を乾燥させたもの。丁字とは、香料植物のことです。花先が反り返っている涼やかな紫の花弁は、近づいて見る価値あり。大勢で何事か話し合っているような感じに見えますよ。 |
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10月25日の誕生花 【稲穂/いなほ】 花言葉:根源 伊勢神宮の祭典中、最も由緒深い祭典は、神嘗祭。その年の新穀を大御神に奉り、御神恩に報謝申し上げる祭りです。天皇陛下は勅使を差し遣わされて、奉幣の儀(ほうへいのぎ)が奉仕されます。いうまでもなく、これが日本の原点。日本の活力の源です。 |
10月26日の誕生花 【檜扇/ひおうぎ】 花言葉:健全 2列に並んだ葉が檜扇を開いたように見えるんです。秋には光沢のある黒い実をつけ、この種の事を「烏羽玉(うばたま)」または「ぬばたま」と言って、黒や夜の枕詞になりました。深く美しい黒なんです。晩夏に咲く朱色の花姿とは好対照です。 |
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10月27日の誕生花 【吉野桜紅葉/さくらこうよう】 花言葉:奥床しい 春の桜が秋になると、紅葉にも劣らぬ美しい紅葉を見せるのです。桜は秋という人さえいますが、最も風情のあるのが吉野桜の紅葉。春には妖艶な桜花に魅せられて沢山の花見客でいっぱいになる吉野。秋ともなればしみじみとした旅情を讃えています。西行庵のある上の千本の奥まで辿れば、生涯忘れがたい紅葉狩りとなることでしょう。 |
10月28日の誕生花 【灯台躑躅/どうだん】 花言葉:鮮烈 春の盛りにピンクや白の花をつけるのですが、地味なのでよく目立たず、夏の間は周囲の緑に溶け込んで、居るのか居ないのかわからなくなってしまうのですが、秋の深まりと共にその存在を誇示するようになり、燃えるかのような真紅になって人々を驚かすのです。それもつかの間、冬には一気に落葉して潔く裸木に戻ります。 |
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10月29日の誕生花 【薄/すすき】 花言葉:良識 見渡す限りの薄の原。山の方へ入ると今でもありますね。都会では花屋さんでわざわざ売っているので、田舎に住む人は売り物と知ってびっくり。昔から茅葺き屋根に使われていたりして、なくてはならない生活の必需品でした。お月見に団子と来れば、これはもう薄を持ってくる他ありません。 |
10月30日の誕生花 【釣舟草/つりふねそう】 花言葉:安息 鳳仙花に似ていて、熟した果実に触れると種が弾け飛ぶのです。でも花振りは大人しく、ちょっとノアの箱船に似ています。帆掛け船をぶら下げたみたい。初秋の寂しげな気配がよく漂って、朝露にしだれた姿など、とても良い風情を感じさせてくれるのです。 |
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10月31日の誕生花 【嵯峨菊/さがぎく】 花言葉:雅 大沢の池、広沢の池など、嵯峨野の美しさは格別。桜の咲き誇る春も素敵ですが、何といっても秋の風情に勝るものはありません。中秋の名月を過ぎて深まる秋の朝、もやと共に咲き競う嵯峨菊こそ最高。朝露に濡れた花の雫を、長寿の印としたという故事が、なるほどと思えるのです。京都ならではの花姿。 |